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今回、ホームページのリニューアルに伴いブログも開設させて頂いた翌週に東北地方太平洋沖地震が発生致しました。
本来であれば弊社業務内容のお話を中心に掲載すべきところ、その多くが今事象についての内容となっております。
しかし、スタッフも含め私たちが「今」想うことをお話しさせて頂くことができるのがブログの良いとこでもあると思います。当然に業務内容に関連した事も念頭に置きながら掲載するように致しますので、今後とも応援よろしくお願い申し上げます。

さて、皆様の周りでも義援金の協力のお願いを目にする機会が多くなったと思います。
古来より日本人は相互扶助の精神が大変厚く、明治23年トルコのエルトゥールル号の遭難事件にもみられるように国と国を結び付るほどにその精神は強いと思います。
江戸時代の江戸は元号元禄の頃100万人を超えた当時の世界では有数の大都市であったそうで、大都市というと聞こえは良いですが、その多くは地方から集まった人々で暮らしは貧しいものでした。
長屋という小さなコロニーを作り、その中でお互いに助け合いながら生活をしていたそうです。
日本建築様式の宿命ですが、その建築物のほとんどは木造であり、身分の高いもの以外の居住スペースは限られていましたので、どうしても建物が密集した都市構成となってしまい、そのため一たび火事が発生すると大火災となり、明暦の振袖火事では10万人を超える死者を出したこともありました。
例え生き残っても財産の全てを失い、その後の生活はさらに熾烈を極め、そこに残されたものはお互いにより強く助け合わなければ生き抜く事が難しかったのではないでしょうか。
この様に地震のみならず様々な災害から我々は生き抜く知恵として相互扶助を学んできたと思います。

現代においてもこの未曽有の災害を受け、被災された方々に『何かわたしにできることはないだろうか』とお考えの方は多いと思います。
行って何かお手伝いする事は専門的な知識や技能がないと逆に負担となるのであれば、何か必要な物を送りたい、今も今後も先立つものはお金だから送りたい、そんなお気持ちから自然発生的に今皆様が目にしている義援金の募集が生まれ、私の周りでも個人はもちろん、関係諸団体、地域、山梨県特有の「無尽」(月々様々な関係の仲間が少人数集まり情報交換をする場、以前はお互いに積立をして仲間内でお金を融通しあっていたそうです。これも一つの相互扶助の在り様ですが、現在では楽しくお酒を飲む飲み会が多いです‥)でさえ無尽金を切り崩して義援金に充てようという動きがあります。
これも多くは先代達が学んだきた相互扶助精神が今でも脈々と生きている証かと思います。

災害の傷が癒えるのは何十年、何代とかかる事でしょう。
その時にこの時代の我々はどうであったのかと江戸や明治時代と同じように振り返られる機会があると思います。
その時、我々先代達が残した相互扶助精神が生きていたと語られれば、この先未来にもしも同じような出来事があっても、きっと同じ気持ちで乗り越えられると思います。
小さい気持ちも集まれば大きな志となり、それは大きな力となります。
想い、小さくても行動する事でこの国難とも言うべき局面を乗り切る力となる事を期待して止みません。


最後まで読んで頂きありがとうございました。


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テーマ:地震
ジャンル:地域情報